グリーンピースは「春の甘み」を担う食材
グリーンピース(イタリア語:piselli)は、イタリア料理において非常に広く使われる豆のひとつです。
同じ緑色の豆でも、そら豆(fave)が「春の象徴」として文化的な意味を持つのに対し、グリーンピースはより実用的で、日常的に使われる存在です。
- 甘みを足す
- 色味を加える
- 食感のアクセントになる
こうした役割を担う、いわば「万能な脇役」として、家庭料理からレストランまで幅広く登場します。
※そら豆(fave)についての解説はこちらからどうぞ
グリーンピースはいつから食べられている?
古代ローマ時代から存在
グリーンピースの原種であるえんどう豆は、すでに古代ローマ時代には栽培されていました。
ただし当時は現在のようにフレッシュな状態ではなく、乾燥させた保存食として利用されており、レンズ豆のような扱いでした。
16〜17世紀:若採り文化の登場
現在のように「青く若い豆を食べる」文化が広まったのは、16〜17世紀以降です。
フランス宮廷で流行したことをきっかけに、イタリアにも広がり、甘みのある春野菜として評価されるようになりました。
現在:春の定番食材へ
現在では3〜5月頃に旬を迎える春野菜として、イタリア全土で親しまれています。
どの地域で食べられている?
グリーンピースはイタリア全土で使われますが、地域ごとに特徴的な料理があります。
ラツィオ州(ローマ周辺)
イタリアの首都、中心部に位置するローマ周辺では、グリーンピースは非常に日常的な食材です。
代表的なものが
グリーンピースとグアンチャーレの煮込み(Piselli con guanciale)。
塩気の強い豚肉と、甘みのあるグリーンピースの組み合わせは、家庭料理の定番です。
トスカーナ州
フィレンツェなど歴史的建造物が有名な中部のトスカーナ州では豆を使った料理が盛んで、シンプル・野趣溢れる調理が好まれます。代表的なものが
グリーンピースのトマト煮(Piselli al pomodoro)
オリーブオイルとトマトで軽く煮るだけの、素材の味を活かした料理です。
北イタリア(ヴェネト州)
イタリア北部、ヴェネツィアがあるヴェネト州などでは米が栽培され、グリーンピースとも合わせることが多くなります。
代表料理:リジ・エ・ビジ(Risi e bisi)
リゾットとスープの中間のような料理で、ヴェネツィアの伝統料理として知られています。

日常的に幅広く食べられるグリーンピース
用途は非常に幅広く、どのジャンルの料理にも登場します。
グアンチャーレやパンチェッタと炒めたり、肉料理の付け合わせにして、脂の強い料理に甘みでバランスを取ったり、
パスタ料理やリゾットなど主食として食べられたり、ミネストローネなどのスープ・煮込みでも食べられています。
グリーンピースを使ったパスタについては、各記事でレシピをご紹介していますので、
ぜひ皆さんもグリーンピースをうまく使って料理をしてみてくださいね。






