クリームパスタを美味しく作りたい!

クリームパスタはシンプルな料理に見えて、実は意外と難しいパスタソースです。

なんとなく作ると水っぽくなったり、逆に重たくなりすぎたり、味がぼやけたり、
一度はそういう経験がある方も多いのではないでしょうか。

ただ、クリームパスタはポイントさえ押さえれば、家庭でもかなり安定して美味しく作れるパスタソースです。
この記事では、まず「王道の基本レシピ」をご紹介したうえで、美味しく作るためのポイントを順番に解説していきます。

パスタ料理の基本はこちらにもまとめていますので、ぜひご覧ください。

まずは:基本のクリームパスタのレシピ

細かい話の前に、まずはおすすめの「基本のクリームパスタ」のレシピをご紹介します。
クリームパスタを作ったことがない方は、ぜひ一度このレシピで作ってみてください。

材料(1人前)

  • パスタ:90g
  • ベーコン:30g
  • 生クリーム:100cc
  • オリーブオイル:大さじ2〜3
  • 塩・胡椒:適量
  • パルミジャーノ:大さじ2

作り方

  1. ベーコンはスライスにカットする。
  2. フライパンにオリーブオイルとベーコンを加え、カリッとするまで弱火で加熱する。
  3. 生クリーム、塩・胡椒を加えてとろりとするまで軽く煮る。
  4. 茹で上がったパスタ、パルミジャーノを加えて手早く混ぜる。
  5. お皿に盛り付け、パルミジャーノを散らして完成。
牡蠣とベーコンの醤油クリームパスタ

食材や調理はかなりシンプルですが、このレシピをベースにすれば、具材を変えるだけでさまざまなクリームパスタに応用できます。例えば、

・スモークサーモンの旨みを活かした香り高いクリームパスタ
・トマト缶と合わせたトマトクリームパスタ
・肉と合わせたちょっぴりジャンキーなクリームパスタ

などなど…
それぞれのレシピは別記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ここからは、細かい部分の解説に移っていきます。


クリームパスタは水分量の調整が肝

クリームパスタで最も味を左右するのは、ソースの濃度です。

煮詰めるのが足りなければ水っぽく
煮詰め過ぎれば重たくなり、
そして、加熱をしすぎると分離してボソボソになってしまいます。

ソースに火を入れる際は、強火で一気に仕上げるのではなく様子を見ながら、ヘラでフライパンをなぞったときに、軽く跡がつく程度の濃度まで調整してみてください。

煮詰めすぎたな、と感じた時はパスタの茹で汁で調整しましょう。

アスパラガスとホタテ缶のクリームパスタ

牛乳か/生クリームか問題

ここはよく迷うポイントですが、結論から言うと、最初は生クリームを使う方が安定します。

牛乳だけで作ると軽い仕上がりにはなりますが、その分どうしても水っぽくなりやすいです。
慣れていれば調整できますが、最初のうちは難しく感じるはずです。

一方で生クリームは、最初からある程度まとまりのあるソースになります。
多少扱いがラフでも破綻しにくいので、結果的に失敗しにくいです。

個人的には、生クリーム100%か、牛乳と半々くらいのバランスがおすすめですよ。


玉ねぎを入れるかどうか

クリームパスタのレシピには、玉ねぎを使うレシピも多く存在しますが、このサイトのレシピではほとんど使いません。
これは優劣の問題ではなく、レシピの「設計」の話になります。

玉ねぎを入れると、甘みとコクが加わって、いわゆる「わかりやすく美味しい味」に仕上がります。
鶏肉など比較的淡白な味わいの食材と合わせると、安定感のある仕上がりになります。

一方で、生クリーム自体に甘みやコクがあるため、玉ねぎを加えることでややしつこく・重い仕上がりになってしまうというデメリットもあり、玉ねぎを入れない場合の方が、シャープで軽やかな印象のソースに仕上がります。
スモークサーモンや生ハムのような旨みのある食材を使うときは、玉ねぎを入れない方がバランスが取りやすいかもしれません。

どちらが正解ということはありませんので、「どんな仕上がりにしたいか」で決めてみましょう。


一番重要な、「旨味」

コクはあるけど、なんとなく美味しくない、、、それは旨み不足です。
和食の「出汁」と同様、パスタ料理でもソースに旨みを追加してあげることが、美味しいクリームパスタを作る上でとても重要なポイントです。

パスタ料理を美味しく仕上げるには動物性のたんぱく質を入れることが肝要です。クリームパスタにはベースとしてクリームやバターが入るため、実は比較的楽に美味しくすることができるパスタ料理です。ですが、クリームとバターだけではちょっぴり物足りないので、他の食材で旨味をプラスしてあげましょう。

おすすめは生ハム、もしくはスモークサーモンです。これらをオリーブオイルやバターで炒めてソースに香りと旨味、塩味を溶かし込んであげることで、クリームソースの風味が何段階もアップします。もちろん、これらの食材が手に入らない場合はベーコンやパンチェッタ、ハム、コンソメなどを使ってもOKです。

ソースに香りや旨味を溶かし込む工程は、日本料理でいうところの「出汁をとる」ような作業で、ソースのベースを作る大切な工程です。

もう1つ、クリームパスタにとってとても重要な食材はパルミジャーノチーズです。ソースに溶かし込んでもいいですし、仕上げにかけるのも見栄えが綺麗で良いです。比較的クセがなく、どんな食材ともよく合うパルミジャーノは、クリームパスタとは切っても切れない関係の食材ですね。

市販のいわゆる「パルメザンチーズ」を使ってももちろん大丈夫ですが、より本格的な風味を求めるのであれば、パルミジャーノを使ってみましょう。

旨味の考え方については、オイル系のパスタでも非常に重要になります。
ペペロンチーノの基本でも「旨味の作り方」を詳しく解説していますので、あわせて読むと理解が深まります。


チーズと塩でシャープに仕上げる

クリーム系のパスタは、最後の味の調整がとても重要です。

食べてみて「なんかぼやけているな」と感じるときは、だいたい塩分が足りていません。
クリームには甘さがあるので、塩が弱いと一気に輪郭が曖昧になります。

少し強いかな、くらいまで塩を当てると、全体が引き締まります。
そこにチーズを加えると、コクと塩気が自然につながって、まとまりが出てきます。
仕上げのひと手間ですが、ここで一段階完成度が上がる印象です。


パスタの茹で加減について

クリームソースはどうしても重さがあるので、麺の食感がかなり重要になります。

柔らかく茹でてしまうと、全体がもったりしてしまって、食べ進めるのがしんどくなる。
逆に、少し芯が残るくらいにしておくと、ソースとのバランスがちょうどよくなります。

表示時間より少し早めに上げて、フライパンの中で仕上げるくらいが感覚的にはちょうどいいです。


まとめ

クリームパスタは難しそうに見えて、実はかなり理屈がはっきりしている料理です。

水分をどう扱うか。
火をどこまで入れるか。
塩と旨味でどう締めるか。

このあたりを意識するだけで、仕上がりは大きく変わります。
まずはシンプルな形で一度作ってみて、そこから少しずつ自分なりのバランスを見つけていってみてくださいね。

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