クリームパスタを作ると、「なんとなく味がぼやける」「何かひと味足りない」と感じたことはありませんか?

この記事では、クリームパスタの基本を、「味が決まらない原因」と「それを解決する対策」という形で整理していきます。

ペペロンチーノの基本を知りたい方は、下記の記事も参照してみてくださいね。

クリームパスタの味が決まらないのはなぜ?

結論から言うと、下記の5つの要素が足りていないからです。

  1. 食材の設計不足
  2. 旨みが足りていない
  3. 塩分が足りていない
  4. ソースの濃度調整不足
  5. パスタがアルデンテではない

私もパスタ料理を始めた頃は「せっかく食材を揃えたのに、味がイマイチで残念だな…..」と思うことも多くありましたが、このポイントを押さえてからはほぼ失敗をしなくなりました。

基本のクリームパスタの作り方は?

それぞれの話の前に、まずはおすすめの「基本のクリームパスタ」のレシピをご紹介します。
クリームパスタを作ったことがない方は、ぜひ一度このレシピで作ってみてください。

材料(1人前)

  • パスタ:90g
  • ベーコン:30g
  • 生クリーム:100cc
  • オリーブオイル:大さじ1〜2
  • 塩・胡椒:適量
  • パルミジャーノ:大さじ1〜2

作り方

  1. ベーコンはスライスにカットする。
  2. フライパンにオリーブオイルとベーコンを加え、カリッとするまで弱火で加熱する。
  3. 生クリーム、塩・胡椒を加えてとろりとするまで軽く煮る。
  4. 茹で上がったパスタ、パルミジャーノを加えて手早く混ぜる。味見をして塩で調味する。
  5. お皿に盛り付け、パルミジャーノを散らして完成。
牡蠣とベーコンの醤油クリームパスタ

食材や調理はかなりシンプルですが、このレシピをベースにすれば、具材を変えるだけでさまざまなクリームパスタに応用できます。例えば、

・スモークサーモンの旨みを活かした香り高いクリームパスタ
・トマト缶と合わせたトマトクリームパスタ
・肉と合わせたちょっぴりジャンキーなクリームパスタ

などなど…
それぞれのレシピは別記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ここからは、細かい部分の解説に移っていきます。


クリームパスタの味が決まらない5つの原因

原因① 食材の設計不足

まず調理の前の準備段階で、「最終的にどういう味に仕上げるか」を決めていないことが1つ目の原因です。

クリームパスタは、作り始める前の材料選びの段階で、ある程度仕上がりが決まります。
ここを曖昧なまま作ると、全体的にぼやけた味になりやすいです。

例えば、ソースのベースに牛乳を使うか生クリームを使うかで、仕上がりは大きく変わります。
牛乳なら軽めのライトな味に、生クリームなら濃厚でコクのある重めの仕上がりになります。

また、クリームパスタでは玉ねぎを入れるかどうかも重要なポイントです。
玉ねぎを入れてしっかり火を通すと甘みが加わり、全体がまろやかで奥行きのある味になりますが、一方で甘みが出すぎるとしつこい味になってしまう場合も。
逆に使わない場合は、シンプルでストレート、シャープな仕上がりになります。

主役の食材や、自分がどのような味わいのクリームパスタを作りたいかを考えて、少なくとも、先に記載した


・牛乳と生クリームどちらを使うのか、もしくは半々で使うのか
・玉ねぎを使うか

この2点は仕上がりを大きく左右しますので、少し考えてから決めてみてください。

私も大手レシピサイトのレシピを何も考えずにそのまま使っていた頃がありましたが、やはりどうしても自分の思ったような味には仕上がりませんでした。
「自分の作りたい味を想像しながら食材を決める」ということができるようになると、パスタ料理のレベルは1段階も2段階もアップしますよ。

原因② 旨みが足りていない

コクはあるけど、なんとなく美味しくならない……それは旨み不足です。
和食の「出汁」と同様、パスタ料理でもソースに旨みを追加してあげることが、美味しいクリームパスタを作る上でとても重要なポイントです。

パスタ料理を美味しく仕上げるには動物性のたんぱく質を入れることが肝要です。クリームパスタにはベースとしてクリームやバターが入るため、実は比較的楽に美味しくすることができるパスタ料理です。ですが、クリームとバターだけではちょっぴり物足りないので、他の食材で旨味をプラスしてあげましょう。

おすすめは生ハム、もしくはスモークサーモンです。これらをオリーブオイルやバターで炒めてソースに香りと旨味、塩味を溶かし込んであげることで、クリームソースの風味が何段階もアップします。もちろん、これらの食材が手に入らない場合はベーコンやパンチェッタ、ハム、コンソメ、和風パスタなら麺つゆなどを入れてもOKです。

ソースに香りや旨味を溶かし込む工程は、日本料理でいうところの「出汁をとる」ような作業で、ソースのベースを作る大切な工程です。


もう1つ、クリームパスタにとってとても重要な食材はパルミジャーノチーズです。ソースに溶かし込んでもいいですし、仕上げにかけるのも見栄えが綺麗で良いですね。比較的クセがなく、どんな食材ともよく合うパルミジャーノは、クリームパスタとは切っても切れない関係の食材です。

市販のいわゆる「パルメザンチーズ」を使ってももちろん大丈夫ですが、より本格的な風味を求めるのであれば、パルミジャーノを使ってみましょう。

原因③ 塩分が足りていない

なんだか味の輪郭がぼんやりしている……それは塩分不足かもしれません。
他のソースにも言えることですが、クリームパスタは、最後の味の調整が重要です。

食べてみて「なんかぼやけているな」と感じるときは、だいたい塩分が足りていません。
クリームソースには甘さとコクがあるため、塩分が弱いと一気に輪郭が曖昧になります。
特に、玉ねぎなど甘味の出る食材を使用する場合は、甘みが出過ぎて味がくどくならないよう塩味をきちんと効かせてあげましょう。

少し強いかな、くらいまで塩を当てると全体が引き締まり、さらにチーズを加えればコクと塩気が自然につながってまとまりが出てきます。仕上げのひと手間ですが、ここで一段階完成度が上がりますので、しっかり味見をしながら塩分の調整をしてみてください。

アスパラガスとホタテ缶のクリームパスタ

原因④ ソースの濃度調整不足

クリームパスタを作る上で味を大きく左右するのが、ソースの濃度です。

煮詰めるのが足りなければ水っぽく薄い味に、煮詰め過ぎれば鈍重な味になり、
そして、加熱をしすぎると分離してボソボソになってしまいます。
また、適切な濃度のソースはパスタとよく絡み、まとまりのある食感に仕上がります。

ソースに火を入れる際は、強火で一気に仕上げるのではなく様子を見ながら、ヘラでフライパンをなぞったときに、軽く跡がつく程度の濃度まで調整してみてください。

煮詰めすぎたな、と感じた時は適宜、パスタの茹で汁を加えて調整しましょう。

原因⑤ パスタがアルデンテではない

パスタをパッケージの茹で時間どおりにあげたのに、パスタが柔らかくて全体がもったりしてしまった……なんて経験はないでしょうか?

パッケージの茹で時間はあくまで「パスタが食べ頃になる時間」であり、「パスタを茹で上げるべき時間」ではありません。
つまり、パスタをソースとあえ、盛り付けて食べる瞬間までの時間を逆算して、表示の茹で時間より1〜2分早めに茹で上げる必要があります。

特にクリームソースはコクのある濃厚なソースですので、パスタを柔らかく茹でてしまうと、全体がもったりしてしまい、全体的に重たい仕上がりになってしまいます。
クリームパスタでは、パスタは必ず少し芯が残るアルデンテであげ、フライパンの中で仕上げるような感覚を持ちましょう。

また、パスタをソースの中で茹で上げる、いわゆる「ワンパンパスタ」はクリームパスタではおすすめではありません。

まとめ

クリームパスタは難しそうに見えて、実はかなり理屈がはっきりしている料理です。

水分をどう扱うか。
火をどこまで入れるか。
塩と旨味でどう締めるか。

このあたりを意識するだけで、仕上がりは大きく変わります。
まずはシンプルな形で一度作ってみて、そこから少しずつ自分なりのバランスを見つけていってみてくださいね。

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