【食材名鑑】コラトゥーラ<br>魔法のうま味調味料
食材名鑑

【食材名鑑】コラトゥーラ
魔法のうま味調味料

コラトゥーラという調味料をご存じでしょうか?

 

コラトゥーラはイタリアのいわゆる「魚醤」で、アンチョビの材料となるカタクチイワシを塩漬け・発酵させたもののエキス。アマルフィ海岸のチェターラという町の特産品です。

 

発酵に際して魚のタンパク質が旨味成分のアミノ酸に変化しますので、塩味に加えて非常にゆたかな旨味を感じられる調味料です。まさに、天然の「味の素」ですね。

 

同じような調味料は、実は世界各地にあります。タイの「ナンプラー」は、ライムやパクチーと合わせてエスニックな味わいに必要不可欠な調味料。同じ東南アジアでもベトナムでは「ニョクマム」と呼ばれます。ヨーロッパでも、古代ローマの時代に「ガルム」と呼ばれる魚醤のソースが用いられていたようです。

 

そしてもちろん日本にも各地に魚醤の文化があります。秋田県の「しょっつる」、石川県能登の「いしり」、そして香川県の「いかなご醤油」は日本三大魚醤と呼ばれます。

 

日本人にも古くから活用されてきた魚醤は、パスタ料理にも大いに活用できます。今回はコラトゥーラを使ったパスタのレシピをいくつかご紹介してきます!

 


コラトゥーラのスパゲティ

コラトゥーラの素晴らしさを味わうなら、まずはこの一皿。オリーブオイルに生のニンニクとイタリアンパセリで香りをつけ、コラトゥーラで味付けをしただけのシンプルな料理ですが、コラトゥーラの奥深い旨味が存分に味わえます。

 

コラトゥーラは塩分が強めの調味料ですので、全体の塩分には気をつけながら使ってみてくださいね。

コラトゥーラのスパゲティ

 

※詳しいレシピはこちら


鰹節とオリーブ、コラトゥーラのスパゲティ

冒頭にも記載したとおり、魚醤は日本にも浸透している食文化。和風のパスタにもばっちり応用できます。鰹節とコラトゥーラ、魚介の旨味のダブルパンチにレモンで爽やかさをプラスしています。

オリーブと鰹節のスパゲティ

 

※詳しいレシピはこちら


タコとレモンのペペロンチーノ

魚醤のコラトゥーラは、魚介類と組み合わせるのが王道です。

 

シンプルなペペロンチーノに、大きめにカットした茹でダコとレモンを合わせました。タコのしっかりとした噛みごたえが一層旨味を感じられます。

タコとレモンのペペロンチーノ

 

※詳しいレシピはこちら


ボンゴレ・ビアンコ

アサリの出汁を存分に引き出したボンゴレ・ビアンコはそれだけでも旨味の感じられる料理ですが、コラトゥーラでさらに旨味を追加してあげれば最高の味わいに。

 

パスタ手帖イチおすすめの一皿です。

ボンゴレビアンコ

 

※詳しいレシピはこちら


プリエーゼ

プリエーゼはブロッコリーをクタクタに煮たソース。優しい味ですが、野菜だけだとちょっぴり物足りない、と感じるときは、コラトゥーラで旨味をプラスしてあげましょう。

 

しっかりと満足感を感じられる一皿に仕上がりますよ。

プリエーゼ

 

※詳しいレシピはこちら


ココナッツミルクと鶏ひき肉、ナスのパスタ

ナンプラーに近いコラトゥーラは、エスニックな味わいを演出するのにも一役買ってくれます。ココナッツミルクやバジルと合わせて、グリーンカレーをイメージした一皿です。

鶏ひき肉とココナッツミルク、ナスのパスタ

 

※詳しいレシピはこちら


柴漬けとツナのペペロンチーノ

美味しいけど、何か一味足りない…そんな時はコラトゥーラを少々加えてあげましょう。うま味成分が料理全体の味わいを一味も二味も奥深くしてくれます。

 

柴漬けとツナという比較的素朴な食材の組み合わせを、しっかり食べごたえのある一皿に仕上げてくれました。

柴漬けとツナ缶のペペロンチーノ

 

※詳しいレシピはこちら


コラトゥーラは、ほんの少し加えるだけで料理の旨味がワンランクアップする素晴らしい調味料です。

興味がある方は、ぜひ手に入れて活用してみてくださいね!